フッ素(フッ化物)とは?
カルシウムやカリウム、ナトリウム・鉄のように体内に存在している物質で、一般的な成人で約2.6g 程度のフッ素が体内に存在していると言われています。
お茶や魚介類など多くの食品に含まれています。フッ素はむし歯予防に欠かせないだけでなく、丈夫な歯や骨をつくるために大切な役割を果たしています。
フッ素はどのように働くのか
3つの働きで、ムシ歯の発生と進行を防ぎます。
エナメル質の修復を促進
酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。
歯の質を強化
歯の表面を覆うエナメル質を、酸に溶けにくい性質に変え、ムシ歯への抵抗力を高めます。
菌の働きを弱める
ムシ歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。
フッ素の疑問とリスク
よく見かけるフッ素に対する疑問は、要約すると以下のようになります。
? フッ素を大量摂取すると急性中毒症状が起きる。
? 低濃度で長期間摂取するとあらわれる害がある。ガンにもなる。
フッ素を大量摂取すると急性中毒症状が起きる→摂る量によります。
塩でも砂糖でも大量に摂れば中毒になります。
お醤油を一升瓶ごと全部一気飲みしたら、命の危険もあります。
急性中毒症状起こすぐらいフッ素を摂取しようとすればどのぐらい歯磨き粉を飲み込めばいいのかというと、約20kgの6歳児であれば、歯磨き剤のチューブ(950ppm 60g)を 1.7本一気飲みしなければ中毒を起こせません。60kgの大人であれば5本ほどです。
低濃度で長期間摂取するとあらわれる害について
斑状歯、骨硬化症、と言われる症状がフッ素の取りすぎによる害です。
これは昔から知られており、歯科医は大学でも詳しく習います。そもそも薬は微量だと薬として働き、大量だと毒として働きます。
そのため適切な使用量というものが設定されています。WHOの水質基準ではフッ素濃度 1.5ppm 以下、我が国の水質基準では0.8ppm以下となっています。
また、フッ素とガン、ADHD、ダウン症との関連を探った論文もありましたが、どれも煮え切らない感じ(関係ありとはいえない)か、関係なしという結論が出ています。
フッ素配合ハミガキ剤を正しく使おう!!
使用時の注意点
フッ素配合ハミガキ剤を使う時は、次のことに注意しましょう。
効果的に使うための量
年齢によってフッ素配合ハミガキ剤の使用量の目安は異なります。
歯磨き剤の使用料の目安
歯磨き後のすすぎ
10~15mlの水を口に含み、1回程度すすぐことがおすすめです。
口の中により多くのフッ素が残り、むし歯の予防に効果的に働きます。
ハミガキ剤は飲み込まない
多くの実験によってフッ素の安全性は確認されていますが、ハミガキ剤は食品ではないので飲み込まないようにしましょう。子どもの場合は、ひとりですすぎができるようになってから使用しましょう。
<年齢・う蝕リスク別製品の選び方早見表>
用法用量を正しく守って使用すれば、虫歯予防にとても効果的です!!
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